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NEWS > 19.1.25 金原亭世之介の会
2019.1.25 18:30 開演(18:00 開場)
金原亭世之介の会
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会場詳細
〒171-0021
東京都豊島区西池袋1-23-1
エルクルーセビル地下2階

池袋演芸場

1月25日金原亭世之介の会


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■ 前売り:2,500円
■ 当 日:2,800円

『居残り』
 「居残り」は志ん朝師匠に覚えたものを直してもらった噺です。というのも初めて喋ったのは今村昌平監督の「幕末太陽傳」の台本で覚えたからなのです。若きころ新たな噺を求めて色々と世の中に挑戦した時代がありました。まぁ今も相変わらず挑戦はしてますが。そんなころに乱暴に高座に掛けて暴れる様に喋っていたネタが「居残り佐平次」です。今思うとあのパワーはどこから出ていたのかと懐かしく思えます。人を手玉に取る佐平次はニューシネマ時代の「スティング」や「明日に向かって撃て」の映画に出て来る痛快な男たちに似ていて今でも大好きなキャラクターです。今回も楽しく演じられたら良いと思っています。「抜け雀」はあまりにも師匠の演出が際立っていて今尚師匠の演出を追いかけている一席です。とは言え。独演会の前に板橋で少し演出を変えた「北斎」を絡めた噺を喋る予定です。もし上手くいっていれば今回の「抜け雀」は全く違う演出になるかもしれません。これは当日のお楽しみです。乞うご期待です。取り合えず皆さん新春の落語是非足をお運びくださいませ。

■ 金原亭世之介



『31年 正月公演』
 世之介は二つ目の頃、若者が集まる場所を起点に多くのパフォーマンスを催していた。新宿駅ビルが「マイシティ」と名を変えたころには毎月マイシティで、渋谷では「KOMAHEI LIVE」takeoff7、エッグマン、エピキュラス、原宿ホコ天では落語ミュージカル。六本木でも「六本木DO」。天王洲アイルでも毎月落語会を開いていた。その天王洲アイルで世之介の「居残り佐平次」を「幕末太陽傳」と言う題名で聴いた事がある。照明、音響を入れた演出は確か芸術祭参加の独演会だったと記憶している。その客席に今村昌平監督が居たのに驚いた。あとで世之介に聴いて驚いたのだが「幕末太陽傳」を演じるために以前フジテレビの看板番組の「笑っていいとも‼」の放送作家であった高平氏を口説き、面識も無い今村昌平監督に会いに行って高座に掛ける事を許してもらったのだと言っていた。落語台本は高平氏が担当したと言う。全く世之介と言う噺家の行動力には驚かされた。その後「幕末太陽傳」は聞けないが「居残り佐平次」を聴くたびどこかにフランキー堺の面影を感じてならない。今回の高座にもきっとその匂いは残っているだろう。「抜け雀」は先代馬生の十八番だった。絵の旨かった馬生にはぴったりの噺で筆をもってさらさらと描く雀の見事さは今でも記憶に残っている。世之介も絵を描く。その腕はプロ裸足で何枚もレコードジャケットのデザインまでしていたと聞く。コロンビアレコードの「銀幕のスター達」のジャケットを持っているが世之介の描いたものと聞いた時には驚いた。今回の二席どちらも古今亭の十八番である。どのように世之介が料理するか期待して止まない。

■ 演芸評論家 室輪まだこ


= 当日の演目 =

金原亭杏寿「子ほめ」
金原亭乃ゝ香「堀の内」
金原亭世之介「居残り佐平次 / 抜け雀」






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