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NEWS > 20.1.29 金原亭世之介の会 |
2020.1.29 18:30 開演(18:00 開場) 金原亭世之介の会 |
会場詳細 |
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセビル地下1階 ■ 池袋演芸場 |
■ 前売り:2,500円 ■ 当 日:3,000円 『夢金』と『藪入り』
「夢金」と「藪入り」と言えば先代三代目三遊亭金馬を思い浮かべる人が多いと思う。特に「藪入り」は金馬作品の中でも秀逸であった。私も好きな作品のひとつだ。今多くの高座は金馬の演出で語られている。だが世之介の「藪入り」はだいぶ演出が違っていた。いわゆる新しい入れ事をしていると言うのでは無く息子に対する親がいたって素直なのだ。金馬の演出で子供からの手紙のくだりがあるがわざわざ手紙と言うひとつ離れた観点からその喜びを演出しているところを世之介は、買って来たお土産の酒で演出している。これは世之介独自のものと思い当人に聴いた事がある。すると世之介は「古今亭今輔師匠の演出ですよ。ストレートな演じ方に感動して寿輔兄さんに連絡して演らせてほしいと頼んでから、僕はこの形でやっています。」と言っていた。その後今輔のテープを入手して聴いたがなるほど今輔の「藪入り」は中々の秀作であった。今回もきっとその演出で聴けるはずだ。近ごろの世之介の人情噺はとても良い。やはり十代目馬生の血を引く噺家なのだと思う。「夢金は私の師匠先代馬生のものでしたが、金馬の形が素晴らしく随分芸を盗ませていただきました。のちに志ん朝師匠に古今亭の形に直していただいた噺です。」世之介は以前そう言っていたが、先日聞いた高座は三遊亭圓生の演出に近い気がした。まだまだ噺が変化している世之介。大いに今回の二席も楽しみにしたい。正月のひととき是非楽しんでいただきたい。 ■ 演芸評論家 室輪まだこ |
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