世之介師匠の噺しは唯一無二のカラフル3Dである!
そして彼がしゃべり出した途端に意味もなく笑ってしまう。あっまだ何も始まってないや(笑)
これこそが天性なのだ!
さて私の踊りはどうか?
オンステージ板付だけで客の目を惹き付けるコトができているか....そんな風に内省を促してくれた。
世之介の世界とカトーエミイフラワールドが織り成す史上初の演芸に自ら興じております。
どうぞみなさまにアロハな落ちがつきますように...。
Emiikatoo
金原亭世之介はいつも新たな落語のあり方を求めている噺家であるが、キャリア五十年に向けてその情熱はまだまだ衰えることを知らない。
今回は「シン・ラクゴ」なるジャンルを創りその第一回がフラダンスとのジョイントライブだと言う。
まだ二つ目になったばかりの世之介がミュージシャンとして本格的に東芝EMIでメジャーデビューした時にこんなことを言っていたのを覚えている。
「僕の人生って人が新たな人生の指標を持って現れて来てくれるんですよ。
きっと神様が使わしてくれたチャンスなんだと思う。だから与えられた事柄がまったくの素人であっても、恐れず、懸命にそれに突き進むんです。
今回はEMIのプロデューサーが僕の素材を面白いと言ってくれたから稚拙でも、本気でシンガーソングライターとしてやるだけです。」
確かに世之介の人生は音楽にしろ俳句や日本舞踊、スキーやサッカーも鰻屋まで。
大学教授となった誘導学にしろ与えられたものに本気で取り組んできた人生に感じる。
という事は今回もまたフラダンスに傾倒していたという話は聞いた事がない世之介がカトーエミイというフラダンスのアーティストに出会って突き進み始めたと言う事なのだろう。
先日会った時「フラダンスはただのダンスではないんですよ。一つ一つの動きの中にスピリチュアルな意味がある魂の舞いなんです。このダンスとのコラボはきっと大きな意味が未来に待ち構えているに違いないんです。エミイさんのフラダンスは僕が今まで知っていたものとは違う何かを感じるんです」
こう言った時、芸能生活五十年の世之介は、老いた目ではなく若者の未来を見つめる生気に溢れた顔をしていた。
芸能評論家としての私の勘に従うならばこの「RAKUGO de HULA」の第一回目公演は絶対見逃してはいけないライブであると確信している。
芸能評論家 室輪まだこ