「天狗連参る」が無観客配信と聞いて楽しみにしている。
さほど期待せずに浅草「東洋館」に行った第一回目から。落語評論家として高座を観ると言う事でなく、いち落語ファンとして今は通っているからだ。
それぞれ各界で活躍するタレントの芸はここまで到達しているものなのか。感動である。
しかし今回は映像での配信。それも無観客での生放送である。
無観客は本職の噺家でさえ実力の何分の一しか出せない高座。これをどう料理するのか期待している。
今回出演する渡辺裕太(blog)は落語を勉強するようになってから日テレの「news every」のレポーターでの活躍は目を見張る成長だが、お茶の間に向けての喋りとは少し違う落語の高座その力をどこまで出せるか。
日出郎(blog)もお客様の扱いはプロ中のプロだが果たして無観客のカメラの向こうに何処まで弾けられるか。
渡辺裕太は「権助魚」日出郎は「風呂敷」を用意している。世之介も一席しっかり喋ると言っていた。世之介ファンとしては色気のある噺を期待してじっくりと楽しみたい。
■ 演芸評論家 室輪まだこ
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