新型コロナウイルス感染症対策に係る
緊急事態宣言の影響で
延期となっていた
『2020.4.29 天狗連参る別館』の再開催公演です。
※ 出演者・演出の変更がございます。
今回の公演の詳細は当記事をご参照ください。
投扇興は扇を箱枕の上に乗る蝶に当て落ちた形の「見立て」で点数を競う遊びです。
その優雅さから平安時代の遊びと思われる方も多いと思いますが江戸中期(1770年代頃)から盛行したと伝えられています。
誰でも簡単に楽しめて初心者でも高得点の役を得られる反面、安定した得点を獲得する為にはかなりの研鑽も必要なため、偶然性と確実性が混じった遊びとして庶民の間でかなり流行しました。
当時はそれを賭け事の対象とし余りの大流行に世を按じたお上により、ご法度の対象となって取り締まられ、やがて衰退してしまいました。
近年になって花柳界で復活してまたブームが巻き起こっています。日本各地でも会が設けられそれぞれの役と得点で楽しまれているようです。日本文化の俳句や洒落事、踊りなどは全てその「見立て」を楽しむ遊びですが、浅草の「投扇興」では見立ての形を源氏物語五十四帖の題名で役をつくっています。
役は「桐壺」にはじまり「夢浮橋」までが各得点となって居ます。扇を蝶に当てばらばらに落ちていれば「花散る里」の1点から枕と蝶を扇がつなぐ「夢浮橋」50点までそれは楽しい遊戯です。今後はお客様との投扇興を通しての交流会も企画中です。
さて『天狗連参る』は落語家の金原亭世之介が友人の日出郎 (blog) を通じて落語を通して芸能各界の仲間を集めた会ですが、落語に止まらず日本文化の遊戯も楽しもうと、この度「投扇興」の集まりでは日本で一番大きな浅草観光連盟「東都浅草投扇興保存振興会」に「天狗連」として加盟しました。
ついてはそのお披露目を兼ねて「お江戸日本橋亭」に於いて落語会を行って皆さんにも投扇興を知って頂こうという今回は企画です。
江戸時代から続く優雅で在りながら闘争心のいる扇の格闘技「投扇興」の対戦も皆さんにお見せいたします。是非この機会に扇という日本発祥の文化を楽しむ「落語」と「投扇興」十分にお楽しみください。
そして、投扇興でも日本一を目指す『天狗連参る』を応援してくださいませ。
■ 代表 金原亭世之介