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NEWS > 21.01.29 金原亭世之介の会 |
2021.01.29 18:30 開演(18:00 開場) 金原亭世之介の会 |
会場詳細 |
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセビル地下2階 ■ 池袋演芸場 |
お詫び
寄席楽屋でのコロナウィルスの多数感染者が出たため、落語協会の寄席興行は1月いっぱい、鈴本演芸場、浅草演芸ホール、池袋演芸場の興行が中止となりました。 伴いまして残念ではございますが 令和3年1月29日金曜日 池袋演芸場特選会 『金原亭世之介の会』は中止となりました。 ご予約、チケットお買い上げ頂いていたお客様本当に申し訳ありません。 前売りチケットお買い上げ頂いた方は、お買い上げ窓口にて払い戻しを受け付けております。 お買い上げ窓口にご連絡くださいませ。 尚、1月29日金曜日は特設会場より生配信にて「世之介の会」を行います。 【配信チケット】1,500円 『柳田格之進』
古今亭志ん生が小金井芦風と言う講釈時代に「柳田の堪忍袋」を落語に移行し逸品に仕上げたのが「柳田格之進」だ。その後先代馬生、志ん朝も得意ネタとして今の古今亭一門に受け継がれている。古くは三代目春風亭柳枝が得意としていたと文献にはあるが志ん生のそれとは随分演出が違うようだ。私が最も好きな「柳田格之進」は先代十代目馬生の演出だ。渋谷東横落語会で聴いた柳田は馬生と同じ時代に生まれた事を落語の神様に感謝したいくらい素晴らしいものだった。何しろクライマックスの徳兵衛、万兵衛の首を取りに来た柳田のあのシーンが今でも劇場の興奮と共に忘れられないのだ。馬生の柳田は一時間にわたる物語の中で一度も大声はあげず言葉を荒げず淡々と演出されていく。娘絹が身を吉原に落とす時でさえ淡々と話す。ところが最後のこのシーンで初めて柳田は興奮した口調で二人をいなすのだ。「娘の姿はまるで老婆だ。娘の為には二人を切らねばならん」ここのこのシーンのために50分かけて演出されたと言っても過言ではない。近々この東横の馬生のCDが発売されるらしい。今から楽しみだ。さて前置きが長くなったがこの演出を受け継いでいるのは馬生の弟子でも何人もいないが、世之介はその一人だ。たしか一昨年の正月の板橋落語会だったと思う。世之介の「柳田格之進」にあの東横の興奮を思い出したのだ。思わず涙してしまったのを覚えている。その後世之介と話をする機会があったが「まだまだ自分の柳田が構築されていなくて師匠の演出を追うばかりです。」と謙虚だった。しかし世之介の柳田は絶品である。今回コロナ禍の世の中で、すさんだ気持ちを是非世之介落語で癒して欲しいものだ。緊急事態宣言で観客数も激減のようだが足を運べる方にお奨めの一席と書いておこう。配信もあるようで画面からでも伝わる世之介落語の神髄を是非見て欲しい。 演芸評論家 室輪まだこ |
2021.01.29 18:30 開演(18:00 開場) 金原亭世之介の会 |
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-23-1 エルクルーセビル地下2階 ■ 池袋演芸場 |
お詫び
寄席楽屋でのコロナウィルスの多数感染者が出たため、落語協会の寄席興行は1月いっぱい、鈴本演芸場、浅草演芸ホール、池袋演芸場の興行が中止となりました。 伴いまして残念ではございますが 令和3年1月29日金曜日 池袋演芸場特選会 『金原亭世之介の会』は中止となりました。 ご予約、チケットお買い上げ頂いていたお客様本当に申し訳ありません。 前売りチケットお買い上げ頂いた方は、お買い上げ窓口にて払い戻しを受け付けております。 お買い上げ窓口にご連絡くださいませ。 尚、1月29日金曜日は特設会場より生配信にて「世之介の会」を行います。
【配信チケット】1,500円
「柳田格之進」 古今亭志ん生が小金井芦風と言う講釈時代に「柳田の堪忍袋」を落語に移行し逸品に仕上げたのが「柳田格之進」だ。その後先代馬生、志ん朝も得意ネタとして今の古今亭一門に受け継がれている。古くは三代目春風亭柳枝が得意としていたと文献にはあるが志ん生のそれとは随分演出が違うようだ。私が最も好きな「柳田格之進」は先代十代目馬生の演出だ。渋谷東横落語会で聴いた柳田は馬生と同じ時代に生まれた事を落語の神様に感謝したいくらい素晴らしいものだった。何しろクライマックスの徳兵衛、万兵衛の首を取りに来た柳田のあのシーンが今でも劇場の興奮と共に忘れられないのだ。馬生の柳田は一時間にわたる物語の中で一度も大声はあげず言葉を荒げず淡々と演出されていく。娘絹が身を吉原に落とす時でさえ淡々と話す。ところが最後のこのシーンで初めて柳田は興奮した口調で二人をいなすのだ。「娘の姿はまるで老婆だ。娘の為には二人を切らねばならん」ここのこのシーンのために50分かけて演出されたと言っても過言ではない。近々この東横の馬生のCDが発売されるらしい。今から楽しみだ。さて前置きが長くなったがこの演出を受け継いでいるのは馬生の弟子でも何人もいないが、世之介はその一人だ。たしか一昨年の正月の板橋落語会だったと思う。世之介の「柳田格之進」にあの東横の興奮を思い出したのだ。思わず涙してしまったのを覚えている。その後世之介と話をする機会があったが「まだまだ自分の柳田が構築されていなくて師匠の演出を追うばかりです。」と謙虚だった。しかし世之介の柳田は絶品である。今回コロナ禍の世の中で、すさんだ気持ちを是非世之介落語で癒して欲しいものだ。緊急事態宣言で観客数も激減のようだが足を運べる方にお奨めの一席と書いておこう。配信もあるようで画面からでも伝わる世之介落語の神髄を是非見て欲しい。 演芸評論家 室輪まだこ |
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