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NEWS > 21.10.27 金原亭世之介の会
2021.10.27 18:30 開演(18:00 開場)
金原亭世之介の会
会場詳細はこちら
会場詳細
〒171-0021
東京都豊島区西池袋1-23-1
エルクルーセビル地下2階

池袋演芸場

10月27日金原亭世之介の会 令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加公演

【当日券チケット】
満員御礼!
前売り:2,500円 当日:3,000円

【動画配信】
2021年11月7日15時より 販売開始
動画の購入はこちら




『死神』と『千早ふる』
 この二つの噺は世之介落語と言ってよいほど他の噺家とは演出の違う高座だと私は思っている。まず「死神」であるが当代三遊亭円楽から習ったと聞いている。この噺は三遊派の十八番であるから稽古の筋としては本寸法であるが、何度か聞いた世之介の「死神」は三遊派のそれとは随分と違う。先ず笑いがふんだんに仕組まれていて聞いて居て楽しい。世之介ほど笑える「死神」は他には聞いたことがない。ストーリーもスムーズで、今まで無理な転回だった部分が実に痛快に仕立てあげられている。例えば死神がなんで主人公を医者にして助けるのか?その理由を世之介は天神様のように先の人間が日本の神様に成るように主人公のご先祖が死神に成ったと設定をしている。他にもかなり手を加えたところも多く。聞いて居て楽しい。サゲは以前蝋燭がつながって命が助かるという形で演っていた。主人公が「これで私大丈夫ですね」と尋ねると死神が「明日の朝お前の枕元に座って居るよ。」と言って高座を下りた事があった。今回の死神はどう変えて来るのか期待している。「千早ふる」は古今亭志ん橋から前座の頃稽古をして貰ったと聞いた。しかしこの噺も志ん橋とは全く違う。一度なぜこんなに変えているのかと世之介に聞いた事があった。「この噺は志ん橋兄貴から教わってその後、円丈兄さんに新作として直してもらった物で、随分変わってしまったネタなんです。でも今は大分元に戻ってますよ」と言っていた。世之介と円丈とは、かけ離れていそうだが、前座のころぬう生だった円丈から随分稽古をして貰ってるらしい。今前座がやっている「平林」なども円丈から世之介。世之介から後輩へと広がった噺らしい。当日の演出が楽しみな一席でもある。そして配信もあると聞いた。このコロナ禍ですっかり寄席興行も変移して無観客配信が主流となりつつある。世之介も早くからその技術を取り入れ最近までは生配信を主流に落語会をやっていた。この池袋演芸場からも生配信したことがあった。今回はアーカイブでの配信を予定しているらしい。また文化庁芸術祭参加も久しぶりだ。結果はともかくその意気込みを楽しみに当日は観に行きたい。

演芸評論家 室輪まだこ


2021.10.27 18:30 開演(18:00 開場)
金原亭世之介の会
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〒171-0021
東京都豊島区西池袋1-23-1
エルクルーセビル地下2階

池袋演芸場

10月27日金原亭世之介の会 令和3年度(第76回)文化庁芸術祭参加公演




【当日券チケット】
満員御礼!
前売り:2,500円 当日:3,000円

【動画配信】
2021年11月7日15時より 販売開始
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『死神』と『千早ふる』

 この二つの噺は世之介落語と言ってよいほど他の噺家とは演出の違う高座だと私は思っている。まず「死神」であるが当代三遊亭円楽から習ったと聞いている。この噺は三遊派の十八番であるから稽古の筋としては本寸法であるが、何度か聞いた世之介の「死神」は三遊派のそれとは随分と違う。先ず笑いがふんだんに仕組まれていて聞いて居て楽しい。世之介ほど笑える「死神」は他には聞いたことがない。ストーリーもスムーズで、今まで無理な転回だった部分が実に痛快に仕立てあげられている。例えば死神がなんで主人公を医者にして助けるのか?その理由を世之介は天神様のように先の人間が日本の神様に成るように主人公のご先祖が死神に成ったと設定をしている。他にもかなり手を加えたところも多く。聞いて居て楽しい。サゲは以前蝋燭がつながって命が助かるという形で演っていた。主人公が「これで私大丈夫ですね」と尋ねると死神が「明日の朝お前の枕元に座って居るよ。」と言って高座を下りた事があった。今回の死神はどう変えて来るのか期待している。「千早ふる」は古今亭志ん橋から前座の頃稽古をして貰ったと聞いた。しかしこの噺も志ん橋とは全く違う。一度なぜこんなに変えているのかと世之介に聞いた事があった。「この噺は志ん橋兄貴から教わってその後、円丈兄さんに新作として直してもらった物で、随分変わってしまったネタなんです。でも今は大分元に戻ってますよ」と言っていた。世之介と円丈とは、かけ離れていそうだが、前座のころぬう生だった円丈から随分稽古をして貰ってるらしい。今前座がやっている「平林」なども円丈から世之介。世之介から後輩へと広がった噺らしい。当日の演出が楽しみな一席でもある。そして配信もあると聞いた。このコロナ禍ですっかり寄席興行も変移して無観客配信が主流となりつつある。世之介も早くからその技術を取り入れ最近までは生配信を主流に落語会をやっていた。この池袋演芸場からも生配信したことがあった。今回はアーカイブでの配信を予定しているらしい。また文化庁芸術祭参加も久しぶりだ。結果はともかくその意気込みを楽しみに当日は観に行きたい。

演芸評論家 室輪まだこ







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