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NEWS > 22.3.25 第二回 志ん生のお血脈 金原亭馬生
2022.3.25
動画配信 第二回 志ん生のお血脈 金原亭馬生




第二回 志ん生のお血脈 金原亭馬生

【木戸銭】 2,000円
*金原亭馬生 サイン入りポストカード付き

チケット購入はこちら

『志ん生のお血脈』
 馬生と世之介は前座を共にした兄弟弟子で先代馬生が日暮里で志ん生の家と背中合わせに住んでいた頃互いに師匠の家で修行した仲だと聞いた。あたりまえだが一緒に育った兄弟弟子だから馬生と話している時の世之介の話し方はぞんざいだ。国立演芸場の「鹿芝居」の帰りに一緒に行った友人が二人の喋りを聴いて居て「馬生の弟子のくせに世之介は師匠に対してまるで兄弟弟子のような話し方をするね」と言ったのを思い出した。私は「世之介と馬生は兄弟弟子だよ。」と言うと驚いて居た。世之介は若作りだから確かに兄弟弟子に見えにくいと笑った。世之介が高校を出て十八歳で入門し駒平になった時、馬生は二十八歳で小駒と言っていた。若い頃の十年の年の差は大きい。まして志ん生イズムの残っていた古今亭一門だから世之介は、吞む打つ買うの酸いも甘いも馬生から伝授されたに違いない。得てして兄弟弟子は仲が悪くなりがちだが馬生と世之介は仲が良い。これは外から見た者の感想であるから間違っているかもしれないが、そう見える。落語の今回の「志ん生のお血脈」のボーナストラックの対談はそんな一面が見られるんじゃないかと楽しみにしている。勿論落語も楽しみだ。兄弟弟子で居ながら先代馬生の弟子たちはそれぞれ高座の臭いが違う。前回の伯楽と言い。馬生、世之介は落語の切り口がまったく違うし噺し方もリズムも違う。馬生の落語は「稽古屋」でもふざけているのか真面目なのか、お客に対するサービスなのかハワイアンが登場したり、「紙入れ」ではこれでもかと色気を強調したりする。いつも高座を楽しんでいるのだ。世之介は枕で遊び、噺はテンポで持って行く、大きな違いがある。他の弟子たち今松、雲助、朝馬、なども弟子同士でこうも違うのかと感じる高座が多い。面白い一門なのだ。「噺家は師匠は選べるが兄弟弟子は選べない」と言う言葉を聴いた事がある。兄弟弟子の面白対談楽しみにしたい。

演芸評論家 室輪まだこ



2022.3.25
動画配信  第二回 志ん生のお血脈  金原亭馬生




第二回 志ん生のお血脈 金原亭馬生




【木戸銭】 2,000円
金原亭馬生サイン入りポストカード付き

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「志ん生のお血脈」

 馬生と世之介は前座を共にした兄弟弟子で先代馬生が日暮里で志ん生の家と背中合わせに住んでいた頃互いに師匠の家で修行した仲だと聞いた。あたりまえだが一緒に育った兄弟弟子だから馬生と話している時の世之介の話し方はぞんざいだ。国立演芸場の「鹿芝居」の帰りに一緒に行った友人が二人の喋りを聴いて居て「馬生の弟子のくせに世之介は師匠に対してまるで兄弟弟子のような話し方をするね」と言ったのを思い出した。私は「世之介と馬生は兄弟弟子だよ。」と言うと驚いて居た。世之介は若作りだから確かに兄弟弟子に見えにくいと笑った。世之介が高校を出て十八歳で入門し駒平になった時、馬生は二十八歳で小駒と言っていた。若い頃の十年の年の差は大きい。まして志ん生イズムの残っていた古今亭一門だから世之介は、吞む打つ買うの酸いも甘いも馬生から伝授されたに違いない。得てして兄弟弟子は仲が悪くなりがちだが馬生と世之介は仲が良い。これは外から見た者の感想であるから間違っているかもしれないが、そう見える。落語の今回の「志ん生のお血脈」のボーナストラックの対談はそんな一面が見られるんじゃないかと楽しみにしている。勿論落語も楽しみだ。兄弟弟子で居ながら先代馬生の弟子たちはそれぞれ高座の臭いが違う。前回の伯楽と言い。馬生、世之介は落語の切り口がまったく違うし噺し方もリズムも違う。馬生の落語は「稽古屋」でもふざけているのか真面目なのか、お客に対するサービスなのかハワイアンが登場したり、「紙入れ」ではこれでもかと色気を強調したりする。いつも高座を楽しんでいるのだ。世之介は枕で遊び、噺はテンポで持って行く、大きな違いがある。他の弟子たち今松、雲助、朝馬、なども弟子同士でこうも違うのかと感じる高座が多い。面白い一門なのだ。「噺家は師匠は選べるが兄弟弟子は選べない」と言う言葉を聴いた事がある。兄弟弟子の面白対談楽しみにしたい。

演芸評論家 室輪まだこ







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