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金原亭杏寿 二ツ目昇進記念

金原亭杏寿 二ツ目昇進記念 紋付袴姿

金原亭杏寿を応援いただき、
誠にありがとうございます。

2023年2月中席より、
金原亭杏寿が二ツ目昇進となりました。

これもひとえに、いつもあたたかく見守り、
応援くださった、
多くのみなさまのおかげでございます。

今後も芸の道に、懸命に精進してまいります。

これからも、金原亭杏寿を
どうぞよろしくお願い申し上げます。

schedule news message

schedule

2023年2月11日〜2月20日
浅草演芸ホール 2月中席 夜席
落語協会 / チケット / アクセス

二ツ目昇進 定席 お披露目
17:30上がり

2023年3月23日 18:00 開演予定
ぐっどすとっく落語会
世之介ひよこざいだん
詳細はこちら / アクセス

弟弟子のひよこたちから「おめでとう」の会!

2023年3月31日 18:30 開演
金原亭杏寿 二つ目昇進の会
詳細はこちら / アクセス

二ツ目昇進 定席 お披露目

2023年4月20日 18:00 開演予定
ぐっどすとっく落語会
世之介・杏寿親子会
詳細はこちら / アクセス

二ツ目昇進、初の親子会!

2023年4月22日 17:30 開演予定
根多おろし落語会
黒門町で逢いましょう 詳細はこちら / アクセス

毎月 ネタおろしの会 スタート!

2023年4月22日 18:30 開演予定
金原亭世之介の会

二ツ目昇進 初の世之介独演会共演

news

金原亭杏寿公式HP 金原亭杏寿公式HP 金原亭杏寿presents 落語入門 大人な趣味はじめました♡ 金原亭杏寿presents 落語入門 大人な趣味はじめました♡ 金原亭杏寿の宣材写真更新! 金原亭杏寿の宣材写真更新! 金原亭杏寿のInstagram公開 金原亭杏寿のInstagram公開

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金原亭世之介

金原亭世之介

徒弟制度での前座修行をよく耐えての5年3か月。
今は解放感と喜びでいっぱいでしょう。師匠としても杏寿の二つ目昇進を人一倍うれしく思っています。

しかし本当の芸人の修業の始まりがこの二つ目昇進です。
これまで通り修業は高座の上ではなく毎回その準備にあります。ですから二つ目勉強会という言葉が私は嫌いです。勉強会だからこれで良いというような甘えが感じられるからです。

高座は「後から振り返ってみればあの高座が勉強の場であった」と言う場所。これからは一人前の噺家としてお客様の前に立つのですからお越しいただいたお客様が満足してお帰り頂けるよう、かと言って畏まらずいつも挑戦して失敗を恐れず高座に上ってください。

「鉄は熱いうちに打て」
「少年老い易く学成り難し」

これから十年が杏寿の未来を決定する十年と心に戒めて研鑽してください。

とは言え気張ったりせず全ての噺家生活をニコニコ笑って笑顔を絶やさず暮らす事。それにはこれっぽっちの事に対しても全力で挑戦していく事です。そうすればいつしか何事も楽しくて仕方ないものとなって来るものです。

本を読むことも本を書く事も、映画を見る事も、映画に出る事も、俳句を読む事も詠む事も、腹立たしく思う事も悔しむ事も泣く事も病に倒れる事もそれに打ち勝つ楽しみが全て一席の噺の糧になるはず。

そして何より感謝と尊敬を忘れずに。

先ずは前座卒業おめでとう。

        師匠 世之介

金原亭世之介 / profile / 書籍

Column

以前何人かの師匠に「噺家が売れるには何が必要ですか?」と聞いた事があります。

志ん朝は「高座に上った時に華がある事」と言っていました。

師匠の言うには「華とは現れただけで何かぱっと高座が明るくなるそんな感覚です。若い人でも生来の華を持った人が何人か居ますよ。

こういう人を見ると落語界の未来を託したくなりますね。華は生まれ持ったものが一番だけど、懸命な姿に勝る華はないね。高校野球なんかハッとするような華を感じる選手がいるでしょ。

これは一生懸命な姿にあるんだろうね」

談志は「生まれながらの才能だ。それを磨けばいい。

と言うのは天才はね掛け算なんだ凡才は足し算だ。例えば毎回2の努力をするとする。

天才は2×2凡才は2+2だ。最初は同じ4の力なんだが次が違う4×2は8、4+2は6 8×2は16 8+2は10こんな具合に芸の力に差が付いて行く。

まっ終いには大きな差になる訳だ。どちらにしても努力しなきゃならんのは変わらんな。

ただ天才はそうは、居ないまあ俺と志ん生くらいだな。だから努力しろと言う事だ」と言っていた。

先代馬生は「綺麗なこと」と一言。

「容姿が美しい。これも結構。所作が美しい。これも良い。人間が綺麗。これも素敵だ。落語は人の滑稽を演出するからおかしな顔の方が良いように思うかもしれないが舞台にあがるのだから綺麗に超した事は無い。

歳を取っても文楽師匠や圓生師匠は綺麗な年寄りでしょ。本当は三平さんだってたいへんな二枚目ですよ。チャップリンなんか本当にいい男です。

勿論努力でも人は美しくなる。だからうちは前座でもせめて綺麗な格好をしなさいと言っています。そして高座の所作が美しくなるように踊りを稽古しに行きなさいとも言っている」

確かに馬生師匠のお弟子さんはみな綺麗事だった。

小三治は「たくさん色々な事に感動する事だね。人生ね感動できることが喜びですよ。憧れや尊敬がなくなったら生きていてもしょうがない。感動できる心を磨いて居れば自ずと芸も良くなる。芸が良く成れば噺家としてほっときゃしないでしょ。

それが売れると言う事でしょ。お客様を笑かせようとかしてるうちは駄目です。素直に落語の登場人物にも感動すること」趣味の多かった師匠らしい言葉でした。

さて私ごとき者から噺家さんの二つ目の門出に偉そうな事は言えませんが杏寿さんの大先輩たちから聴いたほんの少しエピソードを思い出しながら書いてみました。

ただ志ん朝師匠のおしゃった「華」や馬生師匠の「美しさ」は供えた噺家さんだと思います。

談志師匠はああは言っていますが人一倍稽古した師匠です。才能があろうと無かろうと努力は積み重なればきっと実ると思います。

小三治師匠の言葉を借りれば感動すると言う事はそれを与えてくれる人や出来事をリスペクトする事だと思います。尊敬する素直な気持ちを持ち続け、奢らず素敵な高座を勤めてください。

またお客様のご贔屓あっての芸人。一人の噺家が育っていく歴史をどうかこの二つ目昇進のスタートから長い目で応援して頂きたいものです。勿論わたしもお客様と共に足腰立つうちは金原亭杏寿の真打ちに至るまでの高座を楽しみに見届けたいと思っています。

演芸評論家 室輪まだこ

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